久美子31才。ヨガに出会っての変容やいかに!! 前回の続きです

こんにちは。

温もりヨガサロン、インストラクターkayです🌟

寒かったり暖かかったり、気温差が激しいですが、体調崩しておりませんか?

春がそこまで来ています。
桜も美しく、1年ぶりに咲き始めましたね。

ピンクが綺麗で、癒されますね。

前回の続きを書いてみました❤

はじまり~✨はじまり~✨

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久美子の場合

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足の裏の4点で立つ。

親指のつけね。小指のつけね。
その延長線の踵をつなぐ四点で立つ。

土踏まずは、頭の方向に引き上げておく。

膝の向きと爪先の方向を同じにする。

内腿は少し寄せるように。

尾骨を床に落としたら、骨盤が立ってくるのをゆっくりと待つ。

お腹を軽く引き上げて、背骨の隙間を、空間を空けながら、空に向かって伸ばしていく。
まっすぐと。

肩を緩めながら、まわしながら、肩甲骨を寄せていく。

背骨に寄せるように。

顎をひいて、首を伸ばす。
頭のてっぺんが、もっと空に向かって延びていく。

マットと垂直に、すーっと伸びる自分の身体をイメージする。

自分の意識をどんどん内側に向けていく。
外界をシャットアウトして、今ここにある自分をリアルに感じてみる。

考えるな。

感じろ。

その呼吸を感じて、吸う息と共に伸びていく。どこまでも、どこまでも。

吐く息と共に緩めてみる。

そんな風に自分自身に言い聞かせるように、身体と心を繋ぐように、注意深く注意深くコントロールをしていく。

久美子は、たまに訪れる、この世界に自分一人という
感覚の中にいた。

ただただ存在する自身の肉体を、感じるこの瞬間は、いつの間にか、かけがえのない大切な一瞬になる。

今日のレッスンは、いつの間にか終わり、心地よい疲労感と、もっともっと自分の内側に意識を向けていたいという思いと共にシャバアーサナから甦るのだった。

正直、こんな風にヨガに填まると思わなかったな。

着替えて外に出ると、さっきまでのスタジオの温度とは裏腹に、つめたい風が全身を冷やす。

ヨガサロンひよこの外階段を、注意深く降りていく。

恋を失うを、失恋というなら、久美子は最近失恋をしたのだった。

相手は、摩訶不思議な人で、まったく久美子のタイプではなかった。
理解の範疇を超えていて、何を考えているのかわからなかった。

友人の結婚式の会場で、その人を見たときは、なんだか変な空気感の人だな。
この場所にそぐわない、誰かに無理矢理連れてこられたようだった。

途方にくれたような感じの姿は、なんとなく手持ち無沙汰で、何歳くらいなのか予想がつかない。

若いのか、意外と年を重ねているのかもしれないな。
久美子は、ワイングラスを回しながら、そっと観察をしていた。

新郎は、由緒正しい家柄で、大学もそこそこの名の知れたところを卒業しており、双方の釣り合った家柄の結婚式であった。

二次会に、なんとなく流れた久美子たちは、新郎の友人たちとテーブルを囲むことになった。

その中に、その人もいたのだった。

他にも、将来有望そうな青年たちがいたが、久美子は、彼と席をわざと隣にして座った。

[あのう。それ食べないのですか?]

久美子が箸をつけないオードブルを覗きつつ遠慮がちに彼は声をかけてきた。

[あ!よかったらどうぞ。]

そう言うと、彼はなんとも美味しそうに、嬉しそうに食べ始めた。
そして、久美子をみて笑った。

笑うと可愛いかも?!
それから、彼とポツポツ話を始めた。

絵を描くことをしながら、アルバイトをしているらしい。
新郎とは同じ大学だったが、途中で大学を辞めて、画家を目指しているそうだ。

[僕は、好きなことをするために大学も辞めてしまって、自由すぎると両親に見放されてるんです。
貧乏ですから、こうして、こんなところで食事をするなんて、あまり機会がないもんで、残されてるのを見て、食べないなら僕がいただこう!
と声をかけちゃいました。]

素直な面持ちで、そう話している。

話すうちに、明日の日曜日は朝から美術館に行くと
いうことがわかり、久美子は思わず、自分も暇をしてるから一緒にいきたいと言っていた。

[別に構わんですよ。面白いかどうか保証できませんが。]

というので、翌日は待ち合わせをして、美術館に行ったのだった。

待ち合わせ場所に現れた彼は、チェックのシャツにチノパンで、スニーカーを履いており、まさに大学生のようであったが、それはきちんと洗濯されており、清潔で、久美子はなんとなく安心した。

絵に興味を持ったことは一度もない。

久美子が興味を持っているのは、洋服やバッグや、トレンドやメイクや、お洒落なお店や美味しいものだけで、ブランドには詳しいが、美術館に来ることなんてない。

暇潰しだったはずなのに、彼と美術館にいると、それは予想以上に楽しい時間になった。

一枚の絵の前に立ち、それを離れてみたり、近づいてみたり、唸ってみたり、久美子が隣にいるのにも関わらず、それはそれは真剣に見入っている。

[ちょっと久美子さん。ここからこの絵を、こうしてみると、この作家が書きたいものがわかりますよ。]
とレクチャーしてくれたり、その時代の事を説明してくれたり、その作家の生い立ちを話してくれたり、とにかく(オタク)な解釈が次から次へと出てくる。

そうしてみると、その作家の居た時代や、背景がわかるので、パッと見た印象と全く違うように見えるから不思議だった。

そうして彼との付き合いが始まった。
どちらともなく、好きだとも言い合うこともなく、自然に自然に週末の時間は二人の時間となった。

彼はお金がなかったので、公園に散歩に行ったり、美術館に行ったり、夕御飯の買い物をして、作って食べるとか、ただ一緒に時間を共有するだけであったが、久美子は楽しかった。

でも、楽しい時間を、彼との未来を壊したのは、その久美子だった。

お金がなくて、将来が見えない彼。

久美子とのことをこれからどうしようというのだろう。。。
もちろん結婚の話も出ない。
もうすぐ1年になろうとするのに。

あの人にとって、私はどんな位置にいるんだろう。

適齢期である自分とのことをどうしようというのだろう。

周りを見渡すと、みんなきちんと鞘におさまっているではないか。

それに何より久美子の思い描く理想の彼とは違うのであった。

彼とこのまま結婚しても、幸せになる保証がない。

いや、保証なんて誰にもないのかもしれないけれど、親や周りに自信をもって紹介できる人ではない。

そして一番は、友達に羨ましいって思われる結婚式がしたかった。

そうでないとおかしいのだ。

概念にがんじがらめになっている久美子がいた。
しばらく考えても答えは出なかった。

彼がこの先どうなっていくのかわからなかった。

それを聞いてガッカリするのは、もっと怖かった。

そうして、久美子が出した答えは、別れだった。。。

❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇❇

さて!この続きはまた今度!!

お時間が出来たら、そして、急にでも構いません。

予定が空いたりしたら、レゼルバから予約してみてください。

突然の予約もウェルカムです。一緒にヨガしましょ!

皆さんとお会いできるのを心から心から楽しみにしてるkayでした。

次回も懲りずに読んでくださいね。

長くてすみません😣💦⤵

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